<リトルリーグの誕生と発足の地>
 リトルリーグは1939年(昭和14年)アメリカのペンシルバニア州ウィリアムスポートで誕生しました。現在世界30ヶ国が加盟しています。日本では1964年(昭和39年)に日本リトルリーグ野球連盟、1983年(昭和58年)に東海連盟が発足しました。
<リトルリーグとは>
 9才から12才までの野球を愛好する子供たちに優れた指導者のもと、子供達の体位向上とチームワークを通じて団体生活の一員として社会的な精神を養成することを目的にしているスポーツ団体です。又、これに参加する子供達はもちろん、これに関心を持つ保護者をはじめ全ての関係者がリトルリーグという事業から、社会的な奉仕の精神を学ぼうという団体です。
<リトルリーグベースボールの特徴>−他の少年野球と違うところ−
(1)硬式ボールを使っています。
 プロ野球、高校野球などで使っているのと同じ構造の硬式ボールを使い練習や試合をします。重さは141.8gから148.8g。周囲は22.9cmから23.5cmまでのボールです。
(2)安全な用具や危険防止のための約束ごとがあります。
 硬式ボールを使うためケガをしないように、又ケガをしても軽くすむように、ヘルメットを着用します。バッター・ランナー・コーチャーは、これを必ずかぶらなけれぱなりません。最近では軟式野球、ソフトボールでも使っていますが、以前から両耳まで覆いかぶさるヘルメット姿がリトルリーガーの証でした。キャッチャー(男子)も規定にあったカップ型サポーターを必ず身につけて試合をすることになっています。また、帰塁の場合を除いて、ヘッドスライディングが禁止されています。これも安全を考えたルールです。
(3)子供達の成長に合わせたルールで試合が行われます。
 ●球場の大きさ
  ・ホームベースより約61m〜70mのところに外野フェンスを設けます。
  ・ベースとベースの間(塁間)は約18.3m。
  ・ピッチャープレートからホームベースは約14m。
 ●イニング
  ・一試合は6イニングです。延長戦は勝負がつくまでで制限はありません。
 ●投 手
  ・二試合の連投はできません。これも選手の「健康第一」を考えたルールです。
  ・投手(ピッチャー)は、6イニングスまで頑張ったら、交代しなければなりません。
  ・公式戦では投手の投球数制限があります。(12歳で85球)
 ●盗 塁
   走者(ランナー)は投手の投げたボールが、打者(バッター)に届くまで、塁を離れてはいけません。
 ●試 合
   大会や試合はオールスターとマイナー別々に行われ、また学年別に5年生以下や4年生以下などがあります。 
(4)毎年「世界一」強いリーグが決定されています。(ワールドシリーズ)
 野球をしている子供達の夢は「高校野球で甲子園出場」か、それとも「プロ野球選手になる」が大半です。リトルの子供達の夢は大きく「世界一」を目指しています。毎年、ウィリアムスポート(米国、ペンシルバニア州)で、世界から8つの代表リーグが集まって「世界選手権」が行われています。
(5)誠実・品性・勇気ということ
 ユニフォームの左袖上部につけることになる、リトルリーグワッペンはこの「誠実・品性・勇気」の大切さを表しています。子供達はもちろんのこと、リトルリーグ活動に関わる人たち全員に示されているシンボルマークです。
 
 リトルリーグのルールは成長過程にある青少年の心身の成長に合わせたルールとなっています。